奈良岡整体

告知と哲学を記します

手術をするということ

整体に通われる方の傾向を大きく分けると以下の3パターンに分かれます。

1、身体に不調があり悪化させないため

2、単純にストレスを解消したいため

3、手術後の身体に不調を感じるようになったため

 

 

どのオファーに対しても自分ができる限り最善を尽くして期待値を超えた体験を提供したいと努力をしているものの、どうしてもお客様にもご協力いただきたい分野が一つだけあります。それは『手術後の身体に不調を感じるようになったため』のニーズです。

 

というのも、手術をなさった方や、これからなさる方が大きく認識違いをしている事があります。それは手術をするという行為は不可逆的であり、もう元には戻れないということです。より具体的に申し上げると、腹部に対してメスを入れた方全般かと思います。

 

わかりやすい例を出しましょう。

私の祖父はすでに他界しておりますが、糖尿病を患い、片足を切断致しました。足を切断する前の祖父はそれはもう活発で社交的な人でした。しかし足を失ってから車椅子生活になり、あまり人とは会わなくなりました。それだけではありません。トイレをするにも、顔を洗うにも今まで通りには全くできないのです。今までなんでも一人でできたことが車に乗るだけでも誰かの手を借りなくてはいけないし、独り立ちできるようになるには訓練が必要です。

 

この例はわかりやす『足がなくなる』という事例です。

 

でも、足がなくなること、と盲腸がなくなること、胆嚢がなくなること、卵巣がなくなること、は全く同じ事です!足がなくなるというのがわかりやすいケースなだけです!

 

それが悪いことではないのですが、手術後、何事もなかったように、以前と同じように過ごそうとすると大きな問題が生じます。その問題とは日々の苦しみとして現れます。手術をしたせいで、体調が悪い!という方はたくさんいるのですが、そうではなくて、手術をしたのに、以前と同じ価値観や生活感で生きている事で生じるダメージが苦痛の原因です。これは私の整体人生においてとても多い事例です。

 

そもそも人生なんてずーっと同じ価値観、関係性で過ごそうとする方が不自然です。そんなことを望むのは現代人くらいじゃなでしょうか?世の中は無常です。

 

手術をした方や、これからされる方がもしこのブログをお読みになったら、ぜひブレーキを踏む勇気と余計な荷物は背負わない潔さを持って新しい人生を楽しむくらい楽観的に生きてみましょう!仕事だけが人生ではありません。何もしないことをあえてするのもアリです!

 

そう考えると1とか2のケースは未病に分類されますね。しかも病院じゃやってくれませんからね。通われている方は良い心がけですね。

 

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私は疲れたらすぐ休みます。そして40過ぎて、もう心地よい事以外しなくなりました。なんとかなるもんですよ。