奈良岡整体

告知と哲学を記します

歪みを整える方法

意識。真っ白いカベ、真っ白いテーブル、同調する白い空間の中に橙色の花が一輪。音もなく静かで、風もない無機質な空間。意識は紛れもなくその橙色の花へフォーカスするでしょう。この空間は橙色の曼珠沙華の花の引き立て役のようでもあります。

 

上下真っ黒の麻の服の家主が戻り、聞きなれた鼻歌を歌いながら、曼珠沙華をいけているガラスの透明な花瓶を、新調した備前焼と交換しました。この備前焼は美しい曲線とマダラな、ざらついた質感が見てとれます。さて、いまあなたの意識はどこにありますか?

 

窓を開けるとゆったりと部屋の中を風が滞留します。窓辺にとても鮮やかな色の野鳥が降りたち、甲高くさえずります。遠くからは子供達の笑う声、午後2時の日差しがこの部屋をモノトーンに変えます。最初あったあなたの意識はどこに今ありますか?

 

曼珠沙華にありますか?真っ黒?麻の質感?備前焼?鳥のさえずり?

 

人間の意識はうつろいやすく、かといって全体をひとつととらえるのも概念が邪魔をします。私たちセラピストは常に患者の歪みや不良組織に自動的に目を向けてしまいます。時には概念的に独立して物事を捉え、時には外から圧力を加えます。他者の良し悪しを外から思考的に概念で決めるのですが、良し悪しという物差しは人によって随分長さが違います。それは心という内面でさえ実はそうなのです。

 

たったひとつだけ、世界中の誰とも同じものが存在するとすれば、人間のうちに在る生命力です。この普遍的で温かな力は、リズムとして身体のどこかにあります。そのダイナミックなリズムに意識をフォーカスします。ただただし続けるのです。するとそのダイナミックなリズムは少しづつ身体全体へと波及し、身体をも超え、広がり続けることに気づくでしょう。このダイナミックなリズムが不変な生命力であり、健康です。病になったわけでも、歪みが発生したのも、外からやってきたわけではない。内なる健康が減ったんです。だから、健康を内側から拾う。ただそれだけ。だから治そうとすればするほど、再発含め治らないんですよね。

 

 

 

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