奈良岡整体

告知と哲学を記します

腎にある精ってなに?

東洋医学中医学などを勉強したり本を読んだことがある方は、解剖学的な腎臓との役割の違いにあれ?って感じませんか?全然ニュアンス違うじゃん!って・・・今日はその辺を埋めていきます!

 

まず、現代的な解剖生理学での『腎臓』は血液の状態を適切に保つための機能に終始します。例えば水分が多すぎれば血液がサラサラになりすぎて、血圧の変動や心臓に負担がかかってしまうのを防ぎます。その余分な水分が尿となって排泄されます。他にも塩分濃度や弱アルカリ性を保つために様々な働きをしています。

 

続いて、陰陽五行での『腎』は【精】を宿しています。この時点で???ですが、この精というのはDNA的なものです。生きるために必要な要素を『腎』が担っているます。わかりやすいのが白髪が増えたり、虫歯が増えたり、歯が抜けたり、難聴になったりすると『腎』の【精】が弱っていると評価されます。つまり、細胞分裂が活発で細胞の再生機能は『腎』の【精】による力と考えられています。

 

共通している部分もあれば全然違うところもある。骨と密接とかその辺りは共通項ですね。では、違いを生む決定的な部分は何かというと『副腎』の存在です。この『副腎』こそ、まさに【精】のスイッチかなと感じます。

 

『副腎』は腎臓の上についた内分泌系の組織です。ストレスに晒された時、「闘争か、逃走か」を発動する組織です。細胞が活性化される、つまりバイブスぶち上げ系ホルモンです!

 

西洋医学では腎臓と副腎は似たような名前ですが別の機能として捉えられています。しかし、副腎は腎臓と血管を共有していますので腎臓を介して全身にホルモンを届けます。ここが大きな違いです。また、中医学東洋医学ではホルモンという概念がないため副腎は腎臓の一部と見慣れています。

 

結局、どこからどこで分けるのか?というのは人間の脳による概念です。また表現方法も身体の表面に出る反応なのか、内部の見えないところでの変化なのか?という視点も異なります。

 

でも、どちらの目線も理解し、どちらも認めて対象物(腎臓)を見ればこそわかることがあります。このような接点こそ非常に重要な要素です。

 

実は瞑想やマインドフルネス、マクロビオティックも西洋に出てから発展しましたよね?これって西洋と東洋が融合することで本質が見えてくるんだと思います。だからこそ、陰陽五行を理解するために解剖学を!解剖学を理解するために陰陽五行を!という広い視野が本質を浮き彫りにします。

 

このような点が線になる内容を来週のオンラインセミナーではよりわかりやすくお伝えしたいと思います。まだ全然募集していますのでお気軽のお声がけくださいね!

life-healing.hatenablog.com

 

 

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