奈良岡整体

告知と哲学を記します

マインドフルネスおはなし会2

(前回の記事はこちら)

life-healing.hatenablog.com

 

 

 

頭の中で、アイウエオ、といいながら、数字を1、2、3と数えてみて下さい。同時にできますか?そうそう、できないよね。つまり1つの時間の中で、できることはひとつの事だけで、尚且つそれはちゃんと集中してやらないと、間違いが起きるんですよね。アイウエオってちゃんといえてるか確認できなかったでしょ?どっちが主体的なのかもわからないし・・・これが行動や言動にも出ちゃっているんですよ。何か言われて、パッと反応して言葉が出てしまったり、衝動的に行動してしまったり、そういうことが起きちゃいます。だからできればひとつの時間に対して、ひとつのことを集中するということを今後やっていただけたらなと思うんですよね。

 

まずは体験して頂きたいので、坐っていきましょう。

坐り方の基本をお伝えします。で、基本的に動かないんで、3分間動かなくてもいい姿勢を見つけてください。痒くてもかかない。もうちょっとガチでやりたい人は結跏趺坐がベストシッティングだと思います。一番疲れません。いくつか技術的な注意点をいうと、できる限り胸を張らないこと!ダラッと脱力してください。ダラッすると息を吐きやすい。でもダラっとしすぎない。あとは、ベロを上の歯茎に押し付けてください。これにより気道確保ができて、首が前に出ずに、猫背になりにくいです。手の位置は自由です。楽なところを自分で探してください。そして自分の芯と床が直角になっているか確かめてください。身体を左右に揺らしながら自分の芯を見つけてください。

 

自分の中心を発見したら、そこを意識しましょう。

 

そのまま目を瞑りましょう。

 

目を瞑ったら、頭の中で、イメージや言語が出てくるかもしれません。そしたらそれに付箋を貼ってください。例えば仕事のこと、家族のこと、など簡単な言葉で付箋を貼っていきます。これをラベリングと呼んでいます。ラベリングをしていきましょう。そうすると消えていく思考、そこに居続ける概念などバラバラにあります。消えてったものは後追いせずに、そこに居続ける概念はそのまま観察します。無理に消そうとせず、ただ観察しましょう。

 

 

 

ではゆっくり目をあけましょう。いかがでしょうか?どっちかというと色々出てくるでしょうか?結構どうでもいいこと考えていません?それってずーっと思考がリフレインしてくるのって、結果的に大事なことを見失ったりするんですよね。大切な今はたった一個のことしか集中できないのに・・・これってマルチタスクっていいます。仕事や家事という必須項目の他に、色々考えすぎて、今に集中できていません。だからこそ、意識を自分に向けて、自分が何を考えているのかをファイリングしてあげると、今に意識を集中できるようになり、すごく楽になるよね。

 

逆にこれに自分がこだわってるんだなって事にも気づく場合もあるよね。それに気づいたら手放せばいいんだよね。ま、手放せないってこともあるけどね。その辺が今回手放せるようになるってテーマでもあるしね。何か頭の中でこだわっていたこと、ありましたか?ずーっと考えちゃった??

 

「あのぅ、昨日見た、ディズニー映画がすごくて、頭から離れませんでした。」

 

そうそうそう!ディズニーとか、映画とか、ドラマとか、まじやべーから!彼らはそうやって頭に残すための作戦でやってますからね。すごいですよほんと。僕、だからテレビ見ないですよ。今やテレビ見ないって奇人変人みたいに思うでしょ?でもそれだけテレビってすごくって、購買意欲や不安を掻き立て、すごく恐ろしいなって、瞑想すればするほど思いますね。ちょっと耳に入ったものが、頭の奥にはちゃんと記憶されていて、それが細胞の中で実は生きているんですよ。それが引き出される瞬間、所謂雑念となります。今という瞬間に全く関係のないものが出てしまうと、すげー勿体ねーなって・・・今という時間を研ぎ澄まして集中すれば極上のひとときですからね、それはひとつづつ手放していけたらなって。

 

では今度はラベリングはしながら、身体に意識を向ける瞑想を行います。だいたい7分くらい坐り続けるので、お手洗いや水分補給を済ませて下さいね。

 

 

{身体の感覚を細かく感じる瞑想を体験}

 

 

いかがでしたか?身体の感覚を取り戻すことを阻害するものって、皆大なり小なり気になる事、問題に囚われているでしょ?あの人にあんな事言われた、それがスゲームカつくなとか、そいうのがあると自分に感覚が戻ってこないので、そういう過去の思考を整理した方がいいと思います。なので整理する方法をお伝えします。すごい簡単なので日頃も実践してほしいと思います。何か自分の中で、これ問題だなって思っている事を頭に思い浮かべて下さい。これをなぜ?なぜ?と掘り下げて極限まで分解して下さい。これを僕は『なぜなぜ問答』と呼んでいます。

 

例えば、僕の場合、好きな食べ物を食べたいという事に囚われるわけですよ。なんでそんなに食べたいかって、ご褒美感もあるし、それを食べたって満足した思い出もあります。これって感覚的な喜びと、欲求を満たすという快感があるわけですよ。じゃ極限まで分解していきます。なぜ、そんなにそれを食べたいのでしょう?なぜ快感や喜びがそんなにほしいのでしょう?それは本質的な喜びが日々の暮らしになかったからなんですよね。それを食べ物に喜びを転嫁し、擬似的な喜びを得ているわけです。つまり、自分が幸福だと感じるレセプターが欠如していたわけですよ。たまたま僕は食べ物を例に出しましたが、皆さんもきっと内容は違えど、根本的には同じだと思うんですよね。本当は幸せなのに、それを拾えない、感じられないんですよね。

 

これは過去に囚われているんですよね。過去の幸福を感じた体験を未来に期待をしている。でも必ずしも期待に応えてくれない事だってある。そうやって憤ったり、不安になったりする。勝手に僕らが期待してるだけなんですよね。こういう今とは関係のない意識を持ち合わせると、自分の感覚はどんどん削がれてしまい、結局幸福を感じるレセプターは鈍感なままなんですよね。それを踏まえてもう一度身体の感覚を取り戻す瞑想を行いましょう!

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