Who am I ?
そう遠くない未来のお話。
20XX年、医療保険が崩壊し、国民の医療費負担が増えました。PT、OTは独立権を押し付けられリストラ、柔道整復でもほぼ保険が使用できなくなってしまいました。さて、あなたはどうしますか?
そんなことはないと信じたい。でも絶対ないとはいえません。50代以上の先生方にはあまり関係のないお話かもしれません。しかし、それもわかりません。
どういう形態にせよ、解剖学や生理学を学んだ先生方からすれば、もみほぐすマッサージなんてあまり意味がないし、なんなら、人体を傷つける可能性もあるのはご存知かと思います。リンパマッサージに、足つぼマッサージ。知れば知るほど、嘘みたいな事ばかり謳い、矛盾だらけなのに、誰も気付きません。場合によっては身体を壊してまでお金を払って一体どうなってるんだ?と声には出さずに、胸に秘めているかも知れません。
でも、でもなんですよ!
どんなに真実とかけ離れていても、それを求めてくる人は後を絶たちません。先生方が、どれだけ無意味だと嘆いても、無資格だ!と怒っても、ユーザーがそれを選ぶという事実があります。それって、嘘みたいなもみほぐしより、治療家の先生たちが説得力がないからだともいえるかもしれません。資格があり、今は勤め先もあるけど、いつどうなるか?は誰もわかりません。平成元年にiPhoneがこんなに定着し、オンデマンドでこんなに映像が楽しめると誰が予想したでしょうか?
私の体感ですが、病院に行っても治らない。当然もみほぐし等は危ないと実感しているサイレントマジョリティーは増えているように思います。しかし彼らには受け皿がないように思います。だからこそ作る努力を惜しんでは患者さんのためになりません。
人は理だけでは動きません。技だけでも動きません。保険や資格に甘えてませんか?そこを踏まえ、裸一貫になった時、一体何ができるのか?そして何ができるようになりたいのか?をじっくりこの長引く梅雨と共に考える夜があってもいいかも知れませんね。