奈良岡整体

告知と哲学を記します

健康の定義1

前回のあらすじ

健康という定義ははっきりしない。しかし病気の定義は殆どの人が該当する広範囲なもの。しかも病気の定義は医療の解釈のもと設定されたものだという事。

life-healing.hatenablog.com

 

 

 

では、健康とは一体なんなのか?

 

答えはシンプル

「生命体のエントロピーが小さいこと」

ではないかと僕は辿り着きました。

 

エントロピー

「無秩序さ、乱雑さ、不規則さ、度合いを表す量で、物質の出入りのない系では、エントロピーは減少せず、不可逆変化は常に増大する」

ドイツの熱力学者のクラウジウスさんが導いた定義です。

 

 

つまり、わかりやすくいうと

エントロピーが大きい

部屋が汚い、経年劣化で汚れている、割れたコップ

 

エントロピーが小さい

部屋が整頓されている、真新しい状態、傷ひとつないコップ

となります。

 

 

物質は時間が経つと共に、エントロピーが必ず増大します。所謂「形あるものはいつか壊れる」「諸行無常」という普遍的在り方の物理定理です。

 

つまり、物事は時間が経つにつれて、無秩序で不規則になり、崩壊するという定理です。

 

しかし、ひとつ注意事項があります。それはこのエントロピー増大の法則は密閉した状態での定理といえます。

 

つまり、端と端がある密閉性のある空間はエントロピーは不可逆的に増大し、解放された空間ではエントロピーは減少するともいえます。

 

例えば、解放された空間からの組織形成の典型をお伝えすると、解放された宇宙の中から、無秩序に存在した水素やヘリウムなどから、突発的に少しづつ化学変化が起こり、鉄が生まれ、鉄が集合して惑星になり、地球に変化したという秩序の形成も起こりえます。この場合、動的非平衡的ゆらぎが積極的な創造を生み出し、地球になりました。

 

生物はすごいなと実感するのは、この理論を踏まえて考えた時です。

 

生物にはエントロピーが増大する密閉された空間と、エントロピーが減少する解放された空間が共存しています。所謂、体壁と呼ばれるエリアは密閉空間だし、腸管と呼ばれるエリアは解放空間です。

 

体壁は無秩序に向かい、腸管は秩序を築く。

中胚葉系は壊れゆく、内胚葉系は構築する。

つまり、体壁のエントロピーの不可逆的な増大の速度をいかに遅くできるのか?この辺りが健康を保つための重大なポイントになります。

 

これを踏まえて次回は誰でもできて、日常的な目線で健康を身近に感じられる出来事などを例題にお話したいと思います。

 

 

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