奈良岡整体

告知と哲学を記します

ブレインファンタジーⅢ

アタマの中には全ての人が共通するリズムがあります。リズムとは球体のような何かが広がってしぼむという動きの事です。前回お話ししたリズムは移ろいやすいと表現しました。今回はそれとは違う万人に共通したリズムに話題を絞ります。同じアタマの中で別々のリズム??という問いの答えは簡単です。動脈、静脈、リンパ液、間質液の流れの速度や圧力やルートが違うように、頭部にも異なる領域の、異なるシステムが存在します。前回の構造的な方法が骨にフォーカスしたのに対して、今回のクラニオは水圧にフォーカスしているように思います。(厳密には違うけど、わかりやすく言うならば)

 

この普遍的なリズムは私たちが生まれる前から存在します。たった一つの受精卵から60兆個(僕は80兆個だと思っている)近くまで分裂し増幅する推進力ともいえます。この普遍的なリズムは1分間に2.5回のリズムです。強弱はあれど万人に共通します。細胞分裂を誘発し推進する広がろうとする力は、それそのものが治癒力と僕は考えています。病にお悩みの方の殆どがが広がる力が弱いのもとても特徴的です。

 

このリズムをセラピストが知覚し続けると、スティルネスというリズムが止まった状態になることがあります。この止まっている状態の静けさはとても心地が良い。前回のCV4のスティルポイントが再起動とすれば、このリズム領域での静止はリモデリング(再構築)に該当すると僕は思う。静けさからあけた後の広がりはとても尊くて美しい。

 

 

しかし、この尊く美しい、生命の本質に触れるには、【何もしないをする】必要があります。何もしない、は実は殆どのセラピストができません。また、患者さんもそうです。何もしない、もしくは減らすことが苦手です。私はクラニオという方法論がどうだとかは実はあまり興味がないことで、クラニオに出会った最大の恩恵は【何もしないができる】ようになったことです。何もしないというカードはジョーカーのような強力なカードです。クラニオを通して、頭部、頸部の解剖生理学に長けたのも大きなギフトでしたが、それ以上に、何もしないをする事の素晴らしい効果を様々な病気の方に実践できたのが大きかったなと思います。何もしないってお金もらってるのにどうなの?という質問の答えも実に簡単です。何もしないことの方が治癒という効果が発動します。これは理屈じゃない。事実です。

 

なぜ、何もしないができないのかも簡単です。セラピストが自分自身に負けてるんですよ。患者のいいなりになったら絶対治りませんよ!口では治癒力を高めるって言っているけど、全然本質をわかってない。言葉は概念に過ぎず、真実は今という現実にしかありませんからね。もっと生命由来の治癒力を信じてあげて!

 

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