奈良岡整体

告知と哲学を記します

思考と感情からの解放

マインドフルネスは思考と感情からの解放をもたらします。私たちは常に目の前の出来事に触れた時、思考が盲目をうみ、或いは感情に支配され見誤りが生じます。つまり目の前の出来事をありのままを見る事ができません。私たちの思考と感情が、目の前のありのままの事実や形すら湾曲させて、自己都合で出来事を理解し、誤解します。過去の経験則で決めつけたり、社会通念で当てはめたり、好き嫌いで評価したり、真っさらな状態で物事を見る事ができません。

 

人間が生きる上で多かれ少なかれ、このような誤差は避けることは出来ないように思われます。でも、それはセラピーや治療や医療の現場で起きてしまってはいけない事だと私は思います。どんなに似たような症例でも、何回も治療している患者さんでも、毎回状態も状況も違います。だからこそ、毎回、しっかりと相手の状態を評価し、見立てる必要があるのです。でも、それが中々出来ないのも、講師をしていてすごく実感があります。皆さん、自分の都合に当てはめて、患者さんを取り扱ってしまいます。医者とてそうでしょう。例えば、こう習ったから当てはめる、ここが痛い時はこのツボだ!この数値ならこの病気だ!これらはまさに冒頭私が述べました、思考と感情に支配されているからです。

 

私たちのような人間の生命と向き合うような職業は、このような思考や感情による誤解はなるべく避けなくてはいけません。確かに思考や感情は自動化されている場合が多いから、楽に物事を進められますが、事実の湾曲が生じていることも多いのです。

 

思考や感情はマインドフルネスをしっかり実践する事で、簡単に手放す事ができます。セラピストや治療家こそ、誤解や偏見が多く、保守的な人が多く見受けられます。そんな思考や感情の状態で、患者さんをまっさらに診る事ができるのでしょうか?私にはそれは甚だ疑問に思えます。3ヶ月、毎日10分でもいいのでやれると、不要なものを手放せ、本当に何が必要なのかを理解できます。そのとき、はじめて患者さんを真っさらな状態で受容でき、物事の本質が一番手前で見てとれるようになります。僕はそうでした。目の前の患者さんのありのままが見えた時、あなたが行なっているその方法は本当に必要なのでしょうか?

 

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ヒーラー奈良岡元 

www.naraokahajime.com