奈良岡整体

告知と哲学を記します

免疫という分別

免疫は日々の生活にとって大変重要なシステムです。それ以上に大変興味深いシステムでもあります。それはなぜかを書いてみようと思います。

 

免疫とは、体内で自己と異なる異物を排除しようとする防御システムです。 ウィルスや病原菌を攻撃しやっつけるシステムというような捉え方をされがちですが、しかし、僕はそうは思いません。ウィルスや病原菌を攻撃し続ける機能というよりは、【自分と自分以外の分別】機能だと考えます。幼少期に免疫は完成するため、この頃から免疫という分別機能がしっかりと働きはじめます。しかし、自己免疫疾患という、免疫が自分を攻撃してしまう病気があります。これは自分と自分以外の分別ができていない以前に、自分とはなんなのかを身体や精神がしっかりと認知していないといえます。これは免疫の攻撃システムはちゃんと働いているのに、その矛先が自分にも向いてしまっていると考えられます。

 

自分のことを、自分が理解し、認知する、というのは多くの患者さんや生徒さんと接する中で、難しいことのひとつなんだと私は実感しています。

 

自分とは一体なんなのか?を知ること、これは誰しもが口にしている、“心と身体がひとつになる”ことなんです。自己免疫疾患やガンや精神疾患に苦しんでいらっしゃる方のほとんどが、心と身体がひとつになっていない事が多いです。では心と身体をひとつにするためには何が必要か?それはマインドフルネスだと私は思います。

 

マインドフルネスを実践すると、自分がこう思った、自分はこう感じた、が明確になります。これは大変重要な事です。自分が思い、感じたことは、例え社会や親から批判されようが、実際に、今、感じた事であり、誰の目も気にする必要はありません。問題は思ったことを実行する事ではなく、何を自分が思い、感じたのかという事実に気がつく事なのです。その事実こそが、自分が自分である事実なのです。実際に、マインドフルネスで体調が改善したり、手術を回避できたり、というお話は私には届いております。人間は不完全な生き物です。しかしその不完全さを含め人間なのです。マインドフルネスを手にする事で、その不完全さこそ、完全であることを皆さんが知ることになります。

 

平成の最後に下北沢から。

 

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ヒーラー奈良岡元

www.naraokahajime.com