奈良岡整体

告知と哲学を記します

ちょっと感動したこと

僕は長いこと全国各地でセラピストや整体師や治療家の方々に技術や考え方をレクチャーしていました。どんなことをレクチャーしていたかというと、触れるだけで身体を整える事が可能な手当て療法(おてあて)です。しかし、本当に僕が伝えたい事が全然伝わりませんでした。お腹や頭部に触れるだけで身体の歪みや不調が改善するというわかりやすいキャッチコピーだけが一人歩きしてしまって、本質が伝わらなかったなと僕は捉えています。では、本当は何が伝えたかったのかというと、【患者さんの状態をしっかり見定める事】です。何度も何度も声を大にし、訴えてもほんの一握りの方にしか伝わりませんでした。

 

これはどうしてこんなに伝われなかったのか?今でもたまに分析します。触れるだけで改善するんだよ!というのは我ながら成功したなと実感しています。今は、特に頭やお腹に触るだけで整体や手当てをしている方、結構増えましたもんね!でも、自分が一番重要だと感じていた【患者さんの状態をしっかり見定める事】がどうして伝わらなかったのか・・・?そもそも、患者さんのどこに問題があるのか手技や手当てを施す以前に、しっかり見定めずに、手を下すというのは下手な鉄砲数打ちゃ当たる方式で、残念なことに、数打っても当たらないんです。どうしてそんなに不安や恐怖を煽るような方法を選択するんだろう・・・?

 

この答えは、僕がヒーリングを施しはじめて、やっと答えがわかりました。ヒーリングのトレーニングに一番重要なのはマインドフルネスという瞑想法です。自分が今、何に気付き、何を行なっているのか、を自分自身でつぶさに観察するというお釈迦さんがお悟りなされた方法です。昨年末あたりから、このマインドフルネスの方法をお話会という形で僕なりに実践を交え、お伝えしはじめたところ、少しづつ参加者さんの“今”に変化が起きてきました。今回のテーマからすると、セラピストがなぜ、患者さんをしっかり見ないのか?それは【自信がないから】だったんです。自信がないというのは、【自分で自分を信じていない】からです。でも、マインドフルネスを伝えた生徒さんたちは、皆【自分はこう思う】を伝えられるようになったのです。これらの参加者の今が僕に色んな形で伝わってきまして、本当に良かったなと感動しました。

 

自分を信じられない。だからいい仕事をするために、患者さんに効果を理解して頂くことに躍起になっているから、患者さんを見る事自体に不安や恐怖があったんだなと思いました。それを和らげてあげられなかった僕は、講師としてまだまだ成熟しきれていなかったなと反省すると同時に、マインドフルネスの素晴らしさを改めて実感したのでした。これはセラピストや治療家もちろん、格闘家、スポーツ選手、主婦まで、等しく恩恵をもたらすので、お話会をまたどこかで再開できたらいいなと考えています。

 

病気を患った方にお伝えした時も、手術をしないで済んだ方もいらっしゃったり、とにかく毎日コツコツやった方はすごい奇跡が生まれています。本当にオススメです!

 

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ヒーラー奈良岡元

www.naraokahajime.com