奈良岡整体

告知と哲学を記します

期待が量産する感情

期待すること、これは実にややこしく、こじらせる感情の原点です。期待しちゃいけないとわかっていても期待してしまう。でも全く期待のない世界では様々な関係性や価値そのものがひっくり返しちゃうようなとんでもないパワーだと思います。私たち人間はどうして期待という妄想に囚われてしまうのだろうか?

 

【期待という原動力】

期待とは、ある人がそれをすることを望み、待つこと。将来、自らが望む事が起こる事を願うこと。という定義です。つまり、期待というのは、自己中心的な願いなのです。期待するから人は行動するともいえます。大勢の期待感を操る事でビジネスは成立していますし、とにかく資本主義などの現代社会は期待感なくしては機能しないような世の中になってしまいました。しかし、実際は期待できない事だらけです。期待しない、期待できないと仰る大多数が、期待を裏切られたから、期待をしない訳で、これは期待してる事と同じです。

 

【どうして期待は生まれるのか】

一番厄介で身近なのが、親が子に期待する事。子が親は親らしくと期待する事です。親が子に期待をするのは、自分の価値観の押し付けです。例えば、いい大学に入りなさい、公務員になりなさい、早く結婚しなさい、などです。子は親の庇護を受けざるおえないため、従う以外ないので、命令化しますので、親のエゴそのものです。子が親に期待するのは、他人との比較による嫉妬です。例えば、親は清廉潔白でなくてはならない、親は親を全うしなくてはならない、などです。親とて人間ですから、そんなに完璧ではありません。この期待が妙な結果を生んでいるのは、私が多くの方々にヒーリングを通して接するが故に、痛感することです。期待をする事は、相手の存在を否定する事になってしまうのに、どうして人は期待するのでしょうか?そこには承認欲求が関わっています。こんなに自分はやっているのに!だから見返りが欲しいのです。親だから、子だから、友達だから、大人だから、という考えで行動し、無分別に自分を認めてもらうため、他人への期待が生まれてしまいます。

 

【期待より大切なこと】

期待より大切なことは、受け入れる事です。各々の個性を受け入れる事で、期待は次第になくなり、真実の姿が見えてきます。真実が見えてくると、思っていた以上に、人の優しさや、温かさなど、細やかな喜びに気付けるようになると思います。期待は偏見を生み、その期待に一喜一憂するよりは、目の前の真実を見る勇気が大切だと私は思います。少しづつ、その勇気を養うだけで、幸福が浮き彫りになりますね!

 

【ヒーリングでできること】

無分別な期待感というのは、おおよそ親子関係から生まれています。殆どの感情は、期待から派生しています。期待を超えると喜び、損なうと怒り、悲しみ、期待されないと、不安にもなります。感情が暴走してしまう場合、親子関係からはじまった期待という心のパターンを解除する必要があります。親子関係があまりにも自然に期待のやりとりをするもので、期待することの無分別さは無意識で、反射的なのが恐ろしいところ。感情の暴走は大病へ繋がりやすい気質を作るので、感情的になりすぎる事を感じてしまうなら、ヒーリングでブロックを解くことをオススメします。

 

 

ヒーラー奈良岡元

www.naraokahajime.com