分別（ふんべつ）の種まき
Art of touch
というセミナーを開催しました。
とても美しい環境で
沢山深呼吸しながらセミナーが出来ました。
素晴らしいオファーにまずは感謝致します。
分別という言葉は色々ありますが
英語が最適でliteracy（リテラシー）だと
私は考えます。
（こういう時英語はシンプルでわかりやすい）
literacyとは
読み書きができる能力のことを意味しますが
使われ方としては
物事を正確に把握し活用・応用出来ること
だと私は思う。
これを踏まえて
セラピストが誰かのお腹を触ったとしよう。
そうすると
冷たい、硬い、という感覚があるとする。
これは剥き出しで粗雑な感覚です。
ここから
冷たいから温めよう
硬いから緩めよう
と衝動的に行動する。
こういう行動は分別がなく
literacyが低いのです。
しかし一般的だともいえます。
ここで分別を獲得する人は
なぜ？why？の壁があります。
見える人には見えて
見えない人には全く見えない壁です。
なぜ冷える？
なぜ硬い？
と立ち止まることでしか
この気付きの壁には出会えません。
この立ち止まる、静止することは
智慧の始まりだと思いませんか？
今回の講座も今までの講座も
ずーっと、ずーっと
同じことを私は伝えています。
ちょっと立ち止まってみませんか？
そしてよーく見てみませんか？
ただただ参加者の皆さんの意識や意欲
ポジションなどを考慮し
毎回伝え方を変えてるだけです。
私もほんとに伝えるのに挫折し続けてますが
少しづつ歩み寄れるようになってきて
ちょっとづつ大人に近づいてるのかも知れない。
ちなみに
今回は妻も一緒に静岡に行きましたが
私は講座前日当日は頭が講座でいっぱいでして
そば湯をお茶に注いだり
チョコレートをお尻で踏んでズボン汚したり
心ここに在らずでポンコツ化してしまい
ここはいつまでも子供のまま。
はやくジェントルマンになりたいものです。
東京骨盤ストーリー
東京では縁のある方だけ整体をしています。
今は長くお付き合いして頂いてるお客様は
全員リモート整体なんですが
新規の初回は対面で行っております。
共通してるのが骨盤の歪みです。
しかも不自然なものが多い。
この不自然さはちょっと不気味です。
力学的におかしな形状になっている。
骨盤だけが不気味に歪んだり
片方だけ完全にロックされていたり
1＋1＝2でしょ？とならない。
何かの秩序が乱れている。
つまりエントロピーが高まっている。
（エントロピーは秩序崩壊）
私が考える健康の定義は
エントロピーが小さい事
つまり身体の秩序が保てるいる事
まさに整体（整っている身体）です。
なぜかというと
以前書いた身体感覚が置き去りになり
脳だけがフル稼働している。
身体に沿った動きと
脳が欲する動きはやや異なる
虎は鍛えなくても強いが
人は鍛えても弱い
なぜなら狩りをしないから！
虎は筋トレなんかしません。
元から強くてありのまま生きているだけ。
鳥の強靭な胸筋も飛ぶからであって
ありのままなわけです。
こういう矛盾が不気味な骨盤を生み出すわけです。
私が考える整体は
人間がありのままの秩序を取り戻す事です。
最近の骨盤のような不気味な不秩序は
整体後３日かけ秩序を取り戻します。
現代人ならではの
必要な仕事なのかもしれませんね。
呼吸がもたらす恩恵
仕事柄
「なんかいい健康法ありませんか？」
という質問をよく受けます。
結論から申し上げると
あります！
それは
『ちゃんと呼吸をすること！』
です
概ね質問する方々は
黒酢がいいとか、玄米がいいとか
そういう答えを想像しているように思う。
でもそれは間違いです。
人間は自分の身体の状態を
適切に保つための機能が
もともと備わっています。
呼吸は自動的に行われていますが
身体感覚ではなく思考ばかりに意識がむけば
胸の真ん中だけの浅い呼吸になります。
呼吸は本来、全身に影響があります。
足の指まで呼吸によって本来は刺激を受けます。
この刺激によって身体は調整され緩みます。
呼吸によって腸が動き排便が促されたり
血液循環が高まり冷えが和らいだり
疲労感が消えたり恩恵しかありません。
それは睡眠や歩行も同じような効果があります。
外から何かを取り入れたり、足したりしても
実際に成分を身体が吸収するかどうかは
身体の中で決まりますから
沢山ビタミンCを取ったところで
全部吸収されてビタミンCの効果が出るわけじゃない。
それは身体に良いことをしたい
という脳の欲求を満たすだけの行為です。
身体が本質的に求めていることではありません。
つまり何かをつけ足すんじゃなくて
もともと備わっている機能を活かす方が近道です。
これは私の整体も同じ思想です。
私がお客様の身体にいいのはこうだ！と
決めつけて整体をするんじゃなくて
元々備わっている機能が適切に働けるように
補助する事が大切だと思う。
落日の身体感覚
身体感覚は
快感、不快感、心地よさ、安心感といった
内的な感受性とここでは定義します。
身体感覚と相対するのが
思考であると整体的に感じます。
思考は概ねの頭の中で行われています。
最近は頭の中だけでモノ・コトを
完結する人が急増している。
例えば
異性を好きになるのは
頭で考えてできる事ではない。
本当は相性とか、占いとか
社会的地位なんか関係ない。
本来は身体がうずくのです。
身体がうずいて頭がショートする。
そして異常なホルモンバランスにより
脳内がパニックになる。
これが本質です。
でもそれができない人が増えている。
なぜか？
それは
小さい頃に身体感覚を育まなかったから
だと私は考えています。
赤ちゃんの時
排泄をすれば気持ち悪いと感じ
その不快感から泣く。
お腹が空いたら泣く。
不安だから泣く。
成長したら土に触れて雑菌まみれになり
転んで傷ついて身体感覚を磨くんです。
でも
定時にミルク
紙おむつで不快感が少ない
電気が明るく生活な環境
人間の原始感覚を削ぐものが多過ぎる。
頭だけでモノ・コトを捉えると
他人と同じものを好み
やたら平等を叫び
バイアスだらけの世界になる。
私の整体では
失いかけた落日の身体感覚を取り戻す事も
とても大きなミッションだと捉えている。
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自分を信じるための道
いつも通りの日々は存在しません。
あそこのコーヒーは変わらぬ香り
そこのラーメンは変わらぬ味
そんな事はありません。
ラーメン二郎には神豚な日があるように
前回食べたものと今回食べたものは
同じお店で微妙に異なる。
具体的な数値にすれば
同じなんてものはひとつもない。
なのに同じにしたがる。
それは人の身体とて同じです。
理想的な体温は36.4度とか
理想的な体重は何キロとか
そんなものはひとつも正しくない。
大切なのは自分が心地よいのか？
身体の声に耳を傾けると
足るを知ることができる。
でも脳や感情だけに流されると
欲望は尽きることがない。
その適切な感覚を取り戻す事が
私のしたい整体の軸でもあります。
それを知るにはセラピスト自身が
心身共に健康で穏やかであるべきと
私は思うので今年も励みたいと思う。
手が動くがままに
無造作に手をヘソを覆うように腹部の添える。
手の緊張を完全に消し去り、空気のように軽く添う。
この時、感じとろう、探そう、と思わずただお腹に手が寄り添う。
意識はボンヤリしているけど自分に留めておこう。
すると手は臍を中心として１時方向にゆったり引きつけられる。
しかも平面的ではなく、やや身体の奥の方に引きつけられる。
確かに１時方向の奥で何かが微細に引っ張っている。
最近、胃の調子はどうか？と問うと
『逆流性食道炎気味で気持ち悪い』と返ってくる。
そりゃそうだ、ひっぱているんだから。
１時方向に引っ張ろうとする体内の微かな動きと
同じ微かな重みをここではじめてお腹に充てる。
とても微かなモゾモゾっとした感覚のあとから
もっと奥の方からさっきより強く惹きつけられる感覚に出会う。
この際、１時方向に自分の意識とてのひらを向かわせてみる。
これは横隔膜の向こう側の感覚だと気付く。
湯豆腐を箸でつかめる程度の圧力を１時方向に向かわせる。
そのまま静止してしばらくすると１時方向から何も感じなくなった。
後日、徐々に逆流性食道炎も緩和したとの報告を受けました。
本当はシンプル。
ややこしくしちゃうのはエゴ。
エゴは時に味わいやその人らしさとなる。
でも個人的には風通しが良いシンプルさが好みです。
グッときたあなたへおすすめのセミナー（残４名）
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2月のオンラインセミナーのご案内
人はなぜ学ぶのか？
それは興味があるから！
なんで興味があるかって、そりゃ知らないからですよね！
未知への好奇心って人間にとって大切な感性です。
エビデンス（根拠）に囚われて好奇心を見失っていませんか？
どのスケジュールも一話完結の内容です。
しかしセミナー内容は毎回異なります。
それは基本は同じでも、応用は千差万別だからです。
気でみる陰陽五行
2月７日（日）１３：００〜１５：３０
2月８日（月）１３：００〜１５：３０
陰陽五行を学問として捉えると非常に抽象的でぼんやりしています。
またマッサージや整体に活かすことも正直難しくありませんか？
抽象的な内容を理解するには具体的な表現が必要です。
その具体例を日常生活や整体施術でどう活かせばいいのか？
これだけにフォーカスしてお伝えします。
気でみる十二経絡
2月１４日（日）１３：００〜１５：３０
2月１５日（月）１３：００〜１５：３０
鍼を刺さないで施術をする方向けに特化した内容です。
経絡は解釈が大変難しい。
胃経という経絡は胃だけを指しているに非ず。
小腸の一部まで網羅しているし三焦経って何？
って謎を気の目線で紐解いていきます。
セラピストのための『ないぞう』
2月２６日（金）１９：００〜２１：３０
2月２７日（土）１９：００〜２１：３０
解剖生理学が苦手な人はこちらに集合！
内臓は点で覚えても意味がない。
なぜなら全てで一つだから！
毎回テーマを変えながら内臓の繋がりを学び
自分でも学べるようになる練習をしましょう！
例えば、生理痛でおなやみの方の子宮だけにアプローチしても
逆効果だということは『学べ』ばわかります！
案外、肝臓、腸、頸椎などの調整で簡単に緩和することも！
これって単なる繋がりを知っているからで
魔法でもなんでもないんですよね！
一コマ ４０００円
再受講者 ２０００円
参加希望の方は
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naraokahajime@gmail.com
へメッセージをどうぞ！
※SNSでメッセージをお送り頂きましたら当日中にご返信します。
もし返信がない場合、届いていないか、表示さず見落としている可能性があるので
お手数ですが上記のGメールにご連絡をお願いします！
